津江研究室では,単結晶法だけでなく,ab initio粉末X線解析法も用いて結晶構造を解析し,研究を遂行しています.

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粉末X線回折データを用いるコンピューターシミュレーション法による結晶構造解析

研究テーマ1において、単結晶を用いてのX線結晶構造解析は、化合物の物性や機能の発現メカニズムを解明する上で強力かつ重要な手法である。しかしながら、すべての化合物について単結晶が得られるわけではなく、往々にして微粉末結晶として得られる。当研究室では、このような場合においても、結晶構造を明らかにして研究を推進するため、粉末X線回折データからの結晶構造解析を行っている。以下に示した図は、実空間法を用いて放射光粉末X線回折データからα1形のNIMe3-OPhの結晶構造を解析した例である。


(キーワード:粉末X線回折法・結晶構造解析・実空間法・モンテカルロ法・リートベルト法)

[最近の主な論文: Cryst. Growth Des., 3, 973-979 (2003); Chem. Eur. J., 12, 3515-3527 (2006); 有機合成化学協会誌, 65, 1203-1212 (2007); Cryst. Growth Des., 8, 540-548 (2008)]

NIMe3-OPh(α1形)の粉末X線回折パターン。実測パターンと、実空間法により解析した結晶構造からシミュレートした回折パターン、および両者の差プロフィール。

実空間法により解析したNIMe3-OPhのα1形結晶構造