キラル有機ラジカル液晶の合成と磁気・電気物性
キラルなニトロキシドラジカルを常磁性成分としてコア中にもつ、きわめて安定な一群のキラル有機ラジカル液晶(ネマチック相とスメクチック相、また はコレステリック相とキラルスメクチック相を示す)の合成に初めて成功した。また、棒磁石に引きつけられて動く有機液晶を初めて開発した。現在、その磁気 物性と光学特性を明らかにし、磁場による運動制御が可能な環境低負荷型機能性有機材料の開発を目指している。
(キーワード:有機ラジカル液晶・強誘電性ラジカル液晶・電子スピン共鳴・磁化率測定・X線結晶構造解析・分子軌道計算・ラジカル液晶磁石
[最近の主な論文: Angew. Chem. Int. Ed., 33, 878-879 (1994); J. Org. Chem., 60, 6820-6825 (1995); Heterocycles, 54, 217-224 (2001); J. Org. Chem., 69, 475-481 (2004); Angew. Chem. Int. Ed., 43, 3677-3682 (2004); Adv. Mater., 18, 477-480 (2006); J. Phys. Chem. B, 110, 23683-23687 (2006); Ferroelectrics, 343, 119-125 (2006); J. Mater. Chem. 18, 2872-2876; 2950-2952 (2008) ; J. Mater. Chem.,19, 415-418 & 6877-6881 (2009); J. Am. Chem. Soc., 132, 9746-9752 (2010)]